君と、世界が変わる瞬間に。
[まもなく、列車が参ります。危ないですから、黄色い線の内側にお並びください]
ヤバイヤバイヤバイ!!…まだ切符さえ買えてないのに!!
ーピー
[お取り忘れのないようご注意ください]
私はバッと切符をとり、急いで改札に入れ、出てきた切符をとる。そして急いで階段を駆け上がる。
学校からここまで全力疾走で、足はガクガクだし、心臓は破裂しそうだし、手はキンキンに冷えきってるし。でも、決して登る足は止めない。
[閉まるドアにご注意ください…]
あ、待って!!お願い!!
私は何段も飛ばしながら降りて、急いでドアに捕まる。挟まった靴のおかげか、もう1度扉は開き中に入ることが出来た。
[駆け込み乗車は大変危険ですのでおやめください]
「はぁはぁ……はぁ……ゴホゴホッ………っ…」
息が苦しい。もう、倒れ込みたい。だけど、まだ…私はまだ伝えてない。だから、絶対に諦めない。