君と、世界が変わる瞬間に。









2回戦のバレーでは、5組と当たって負けてしまった。


「バレー部がスパイク打つとかとれるわけないじゃん!!」


華村さんが文句をいう。

正直、私も同感だ。…もう音から違ったし、触れたけどすごい痛かった。


「うぅ〜。…これから暇になっちゃったね〜」


「だね。…どうしよっか」


「…どっか応援行くぅ?」


「そうしようか」


その後はまずサッカーに行ったけれど、もつ負けてしまってて終わっていた。バスケに行くと、試合は10分後ということで、瑠璃と話し合った結果…待つことにした。



「あれ?瑠璃、空。バスケ応援?」


「間宮君〜応援だよ〜。がんばれ〜」


彼は間宮仁。…クラスの人気者で、爽やか系男子。…悪口とかいうタイプじゃないから苦手じゃないけど、男子と話すこと自体があまり得意ではない。


「サンキュー!…空はなんかないの?」


「え?!…あ、がんばって」


「ははっ!…ありがとなっ」


好きとかなしで、ドキッとする。…それは私に男耐性が低いから。…それと、彼が世間ではイケメンというやつだからかもしれない。


「間宮君、相手どこー?」


「2組!」


2組は確か…バスケ部のエースがいたっけ?そこと当たるなんて…


「…あ、仁!!…って…榎本と雨野?応援か?」


そこに来たのは、間宮君と仲良いい円堂結月君。…彼は人当たりはいいが、思ったことを口にしすぎるし、少しだけ「俺は正しい」って感じの時があるので、そこだけは苦手。


「…円堂君もバスケぇ?」


「おう。…2人とも応援よろしくな」


「うん!」


私は返事はせず、笑った。






< 36 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop