君と、世界が変わる瞬間に。
2回戦のバレーでは、5組と当たって負けてしまった。
「バレー部がスパイク打つとかとれるわけないじゃん!!」
華村さんが文句をいう。
正直、私も同感だ。…もう音から違ったし、触れたけどすごい痛かった。
「うぅ〜。…これから暇になっちゃったね〜」
「だね。…どうしよっか」
「…どっか応援行くぅ?」
「そうしようか」
その後はまずサッカーに行ったけれど、もつ負けてしまってて終わっていた。バスケに行くと、試合は10分後ということで、瑠璃と話し合った結果…待つことにした。
「あれ?瑠璃、空。バスケ応援?」
「間宮君〜応援だよ〜。がんばれ〜」
彼は間宮仁。…クラスの人気者で、爽やか系男子。…悪口とかいうタイプじゃないから苦手じゃないけど、男子と話すこと自体があまり得意ではない。
「サンキュー!…空はなんかないの?」
「え?!…あ、がんばって」
「ははっ!…ありがとなっ」
好きとかなしで、ドキッとする。…それは私に男耐性が低いから。…それと、彼が世間ではイケメンというやつだからかもしれない。
「間宮君、相手どこー?」
「2組!」
2組は確か…バスケ部のエースがいたっけ?そこと当たるなんて…
「…あ、仁!!…って…榎本と雨野?応援か?」
そこに来たのは、間宮君と仲良いい円堂結月君。…彼は人当たりはいいが、思ったことを口にしすぎるし、少しだけ「俺は正しい」って感じの時があるので、そこだけは苦手。
「…円堂君もバスケぇ?」
「おう。…2人とも応援よろしくな」
「うん!」
私は返事はせず、笑った。