君と、世界が変わる瞬間に。
ーキーンコーンカーンコーンー
予鈴がなり、私は屋上をでる。…夕凪君はいつも通りサボりだ。
「空、おはよん!」
「おはよう」
夕凪君だけじゃない。瑠璃はただの友達。…学校でだけの友達。…私は友達なんていらない。きっと裏切られるから。
最悪な人間。そんなことを思う私は…すごく最低だ。
でも、そうでもしないと…怖くて…壊れてしまいそうで…。
「…ふぅ」
今日もいつものように空気を読んで行動する。みんなに溶け込む。…私が私でいるために。