君と、世界が変わる瞬間に。
私を名を呼んだのは、さっき拒絶してしまった…瑠璃。
「はぁ…はぁ。…もぉ、瑠璃が走るの苦手なの知ってるくせに、遠くまで来て…っはぁ…」
「な、んで…っ」
「…とりあえず、公園で…ベンチでも座らない?……はぁ…はぁ…もう、立ってるのきついかな〜…」
瑠璃の言う通り、私たちは近くの公園のベンチに座ろうとしたが、ベンチがなくってブランコに座ることとなった。
「…」
キィキィとなるブランコを瑠璃は漕ぎなが、私のそれを横目でみる。
「…瑠璃、どうしてここに?」
「…そりゃぁ空のこと心配で」
「……そっ…か。……ごめんね」
「…私も…空怒らせちゃったの…ごめん」
違う。瑠璃はなにも悪くない。
そう思っているのに、口からはでなかった。…それから沈黙が続いた。…何分くらいだったかはわからない。ただブランコの音だけ私たちの間で響いた。