君と、世界が変わる瞬間に。







考えが上手くまとまらなくて、結局どうするか決まらなかった。…仕方なくテレビを消して、自分の部屋である2階へ上がった。

ベットにダイブにして、「ハァァァ……」と深いため息をついた後そのまま眠りについていた。






ーチリりりリリー


目覚ましがいつも通りになる。…私は重い瞼を開き、カチッと目覚ましを止めた。


「……もう朝か…」


ぐったりとした自分の心は、体をも重く感じさせた。…けれど、昨日お風呂に入らず寝てしまったので、急いでシャワーを浴びて支度しないといけない。

それは、私にとってはなんだか複雑だった。

夕凪君に会うのが気まずい。でも、シャワーに入れば早い電車には乗らなくて屋上へ行かないでいい。

もう一方で、話しかける絶好のタイミングを失ったことになる。


「学校…行きたくないなぁ〜……」


そう思っていても、休むことはしない。…休めば明後日が行きづらくなるから、私の場所がなくなってしまいそうだから、授業についていけないから。……たくさん理由はあるけど、一番になにを思っているのかはわからない。

1階へ降りて、脱衣場へむかった。





< 58 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop