君と、世界が変わる瞬間に。
瑠璃の笑いが収まったのは少ししてからだった。
そしてその後席についたけれど、やっぱり予想通り夕凪君はいなかった。
ホームルームは大体でてるけど、サボっている日も少なくない。
もしかしたら、私と顔を合わせるのが嫌なのかも…そんなネガティブな感情も溢れたが、きっとまた屋上で写真撮っているんだろうと無理やりポジティブに考えることにした。
「起立、礼」
ホームルームの終わりの言葉を言ったあと、私は、急いで屋上へ向かう。
ードクンッー
屋上の扉の前に着くと緊張で胸がドクドク言っていた。もしかしたらこのまま心臓発作で倒れてしまうんではないか、そう思うくらいに心拍数は上昇した。
「スゥ……ハァァ……」
いつも夕凪君は助けてくれた。…だから今度はちゃんと、自分の足で彼の元に行かないと。
ーガチャー