君と、世界が変わる瞬間に。
【それから3日後】
今日は木曜日。明日が終業式だというのに、夕凪君はまだ学校に来ていなかった。
そんなに重症だったのかな?…そんなことにも気づかないなんて…っ。情けないなぁ〜…
今日もお見舞いに行こうかと思ったけれど、バイトが入っていたことに気づき、肩を落した。
「夕凪君来ないねぇ」
私が思っていたことに気づいていたのか、それとも前の席をじっと見ていたから、
「まだ何も言えてないのにな」
弱音にも近い私の言葉に、瑠璃は「大丈夫だよ」と私を励ましてくれた。