君と、世界が変わる瞬間に。
「両親?いるけど?」
「へっ?!」
「えっ、なんで?!」
前におみまいにいったとき、夕凪君が親はいないっていっていたことを説明すると、お兄さんは笑い出した。
「一緒に住んでないだけで、生きてるよ~!」
「あ、そうなんですね!よかった…」
あぁ、この前のは「親いない(住んでない)から大丈夫」っていう意味だったんだなぁ。
「あっ!そろそろ行かないとっ!!…じゃあまたね、空ちゃん」
「はい。また…っ」
……そう言うとお兄さんはバタバタとお店を出ていった。