君と、世界が変わる瞬間に。
「あ、店長ありがとうござ…」
「…怖かったねぇ」
「え…っ…ちょ、やめてください」
店長が急に私の体を触り始めた。
「…もぉ、照れちゃって、可愛いなぁ〜」
ーガタッー
「ーっ」
私が床に押し倒されて、馬乗りになる店長。…店長は30代後半の歳で、私が力でかなうはずがない。
「…だ、誰…か…っ」
怖くて大声も出せない。…レジで周りからは床の様子も見えないし、多分だれも気づいてくれない。
「はぁ…はぁ……空ちゃん。可愛い」
嫌…誰か……怖い…っ。
「ははっ」
「嫌っ…」
店長はがしっと私の手首をを頭の上で押さえつけ、顔を近づけてくる。
「やめてっ…くださ…」
「へへへ…」
…怖い……怖い……どうして私がこんな目に…嫌だ…っ。…怖いよ…
気持ち悪いっ。……力も強くて抵抗もできない。…もう、どうしようもできない。
ーチュッー
ーゾワッー
首元にキスをする。…全身の細胞がさかだって、身体中が震える。
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。
ジワぁっと涙が浮かぶ。
ーチュッー
怖い、怖い、怖い、怖い怖い、怖い、怖い。
今度は店長の唇が私の唇に向かって動き出した。
お願いっ
「助けて…っ」