君と、世界が変わる瞬間に。
「あっ、そういえばこの前お見舞いありがとうな?…おかゆも作ってくれとったし」
「ううん!私こそ、勝手にはいっちゃって…」
「あーやっぱり鍵あいとった?…」
「うん。玄関で倒れてたよ」
そう言うと夕凪君は頭を抱えて「ごめん…」といった。私はおもわずふふっとわらってしまう。
「そいえば、兄ちゃんにも会うたんやろ?」
「うんっ」
「なんか無理やり話し込んだみたいで、かんにんな?」
「全然!…お兄さんもなんだか気さくな人で話しやすかったし…」
そこまで言うと、ちょうど遮るように注文した料理がやって来た。…ホカホカの料理が私の食欲をそそる。
「食べようか」
「そうだね」
私たちは声を合わせて「いただきます」と言い、たべはじめた。