君と、世界が変わる瞬間に。







ー…


「あ、うちもうそこだからっ!」


「親におこられたりせぇへん?」


「大丈夫だよ!…どうせ…」


「ん?」


「なんでもないっ!…今日は本当にありがとう夕凪君。…また、夏休み中に…遊ぼうね」


そう言って、手を振る。「ほな、またな」と夕凪君も手を振り返してくれて、私は夕凪君が見えなくなるで見送った。

夕凪君が角を曲がり、見えなくなって手を下ろした。


ーガチャー


「ただいまー」


ーシーンー




『大丈夫だよ!…どうせ…』


どうせ、親はこの時間には帰っては来ないから…









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