君と、世界が変わる瞬間に。
それから私は、クーラーの効いた部屋でテレビを見たり、本を読んだり、携帯いじったりと…暇な時間を過ごす。
実際、すごい暇というわけではないのだが、暇だと言わずにいられないこのムズムズ感が嫌いだった。
ーピロンー
瑠璃から連絡が来たのはそれから30分後だった。
《空、今日暇??》
瑠璃とするメール。…前までは、業務連絡みたいなことでしかメールしていなかった。…けれど、あの事があってからはくだらないことでもメールをするようになった。
《暇だよ》
瑠璃は返信がすごく早い。…打って送って携帯を置いたら返信がくる。…でもその異様なまでの早さが私にとっては嬉しかった。
《今から空の家に遊びに行ってもいい?》
えっ?!…と、思った頃には次のメールが届いた。
《思えば、休日に空と遊んだことないし、空の家にも行ってみたいなって!…でも無理なら全然大丈夫だよ!!》
瑠璃がそんな風に言ってくれるとは思わなかった。
《うん。私も瑠璃と遊びたい!》
そう送るとすぐ返事が来た。
《やった!嬉しい》
その後にたくさんの絵文字が付いていた。…それを見て、私もすごく嬉しくなった。
《〇〇駅まで迎え行くよ》
家の場所もわかんないだろうし、私は外が暑いことなんて忘れてうきうきしながら外にでた。