君と、世界が変わる瞬間に。
「この辺、あんまり来ないからなんだか楽しいっ!」
「そう?」
「うん!」
まぁ、学校からは遠からな。
「あ、あれ…うち」
「えっどれ?!」
「あそこの一軒家。…白の…」
指を指しながら説明すると瑠璃は「あれか!」と喜んだ。
「わぁぁ!綺麗なお家…。…生まれてからずっとここに住んでるの?」
「ううん。…中学の時に引越したんだ〜」
「そっかぁ〜!」
ーガチャー
「お邪魔します…あっ、これ…っ!手土産なんだけど…お母さんに…」
「ごめん、お母さん今いなくて。」
「そっか、じゃあ空に渡しておくね」
「うん。ありがとう!」