君と、世界が変わる瞬間に。
ーガチャー
「うわぁあ!!空の部屋っ!!」
自分の部屋を誰かに見せるの初めてだ…。なんだか恥ずかしい…
「おぉ、空って感じの部屋だね!」
「どんな感じよっ!」
そう言うと瑠璃は笑った。
「ほら、座って」
部屋の真ん中にテーブルを置き、その上に麦茶を置いた。
「ねぇ、空」
私は麦茶を呑みながら「ん?」と答えた。
「空って好きな人いる?」
ぶふーーー!っとお決まりな感じで麦茶を吹き出しそうになる。…それをグッとこらえて飲み込み、咳をした。
「…い、いないけど」
「……じゃあ夕凪君のことどう思ってる?!」
な、なんでそこで夕凪君がっ?!
「え…えっと…良い…人だって思う…よ」
「他には?」
「他?…うーーん…」
悩む姿を見せると瑠璃はムゥっとする。
「夕凪君といてドキドキしたり、夕凪君が他の女の子としゃべってたらもやもやしたり、夕凪君がいるだけで幸せだぁって思ったり!!しない?!!」
「…わ、わかん…ない」
「んもぉ!………はぁ…」
なんで瑠璃は私にそんなに夕凪君の話題ふるんだろ?