絶望を超えたその先には
「ふーん。てか伊吹蓮の人気すごいわね」
興味なさそうに、未だうるさい蓮のファンを冷たーい目でみるさっちゃん
そんなさっちゃんに私は少しホッとした。
今まで私が蓮の幼なじみって言うと、私の周りの友達は友達なんかじゃなくなっていって
私は蓮に会うために利用される人になっていった
それが嫌で嫌で仕方がなかった
でもさっちゃんなら…大丈夫
「ねぇ…さっちゃん、私ね…っ」
「芸能コース代表、伊吹蓮の挨拶。」
私がさっちゃんに言おうとした時、教頭先生が放った言葉で女子は大発狂!
「キャーーー!!!蓮くぅん!!」
「声が生で聴ける…」
あ、蓮はクールキャラだからあんまり外で喋らないんだ
ってか、私を遮んなよ!!
せっかく勇気振り絞ってさっちゃんに言おうと思ったのに〜…