絶望を超えたその先には
一刻もここから出ないと女子全員から嫉妬され続ける日々が始まっちゃうっ!!
ドアを静かに、素早く開け、
校門まで一直線っ!!
ふぅ…。
いっやぁー!すぐそこまで迫ってきてた!!
校門の近くまで来て冷静になる私。
さっちゃんに体育館で言えなかったことを私は言った。
「私、蓮……伊吹蓮の幼なじみなんだ。」
2人でちょうど門をくぐっている時にさっちゃんに伝えた
勇気を振り絞った私とは反対に、さっちゃんはリアクションが薄かった。
「へぇ〜、あの伊吹蓮とね〜。」
あ…あれ?これも予想を反するさっちゃんの反応。