絶望を超えたその先には
「時計見てみて」
は?なんでこのタイミングで…??
そう思いつつも時計を見てみると…、
「うわぁーーー!!!遅刻っ!!」
やばいやばい!!
高校2年生しょっぱなから遅刻はまずい!
いつも8時に家を出るのにに対して、今はなんとびっくり!
…8時20分。
「もっと早く言ってよー!」
てか、そのためにこの恥ずかしい体勢!?
意味わかんなっ!!
「ぷっ…顔真っ赤」
そう言ってニヤッと笑った蓮にとてつもなくムカついたんで、お尻に蹴りを入れてやった。
「…い"ってー!!なにすんだよ!怪力女っ!!」
「そっちが変なことするからでしょー!」
私が男に免疫ないの知ってながらぁ〜!!
くっそ!今度は私が嘲笑ってやる番なんだからねっ!!
「って!そんなことしてる場合じゃない!!」
しょうもないことしてるうちにも時間は止まってくれない。
今の時刻、8時24分。
今日は始業式だから…、えーと……、あっ!8時45分には着かないといけないんだ!!