絶望を超えたその先には
…間に合うかな。
そう思いながらも、足は全速力で動く。
未だに痛がっている蓮を置いて、下に降りた。
__ドドドドドドドドっ!……ドッタンドッタン…!!
最後階段を踏み外してこけかけたがなんとか着地。
「ふぅ〜」
「おー、菜乃?朝から騒がしいなぁ」
さすが俺の娘っ!って言ってるお父さんも十分騒がしいよ…。
「あぁ!私今日朝ごはん食べて行く時間がないからもう行くね!!」
「おー」
なんとも気の無いた返事を聞きながら、
「いってきまーす!」
私は家から飛び出した。