なないろ
『元気でやってますか』
そうナナにメッセージを送ったのは1週間前。ちょうど夏休みが終わり二学期が始まったばかりの頃だった。
ナナの投稿も、俺宛てのメッセージも来なくなってから1カ月が経つ。
もしかしたらナナが、亡くなった米村さんなんじゃないか。そんな心配をしながらもどうにもできないもどかしい日々が過ぎていった。
そんな、まだ残暑厳しいある日。
何気なく開いたアプリに、ナナからのメッセージが届いていた。
『ありがとう』たった一言。
トクンと一瞬だけ強くなる鼓動、そして自然と深いため息が出る。
よかった……ナナが米村さんじゃなかった。
『よかった、ちょっと心配してた』素直に、そう返信をした。
ナナが、米村さんじゃないことは分かった。でも、じゃあなんでナナは長い間俺宛てのメッセージどころか、呟きの投稿すらしなかったのだろう。
こんな誰も見ていないようなSNSに投稿したところで、それを見ているのは俺くらいのもので。
もうそんな呟きなんてする意味ない、そう思ってやめた。そう考えるのが普通だろう。
そして今日何となく思い出して久しぶりに開いてみたら俺からのメッセージがしつこく届いていたから、仕方なく返信をした。簡単に考えればそんな感じだろう。
でもそれは普通のイマドキの女子高生としたら、だ。
言い方は悪いかもしれないけど、俺が感じたナナはイマドキの女子高生ぽくない。そんなナナが、一か月もアプリすら開かなかった理由は?ただの気まぐれならば、それでいい。
モヤモヤした気持ちのまま、新しい呟きの投稿をチェックする。
そうナナにメッセージを送ったのは1週間前。ちょうど夏休みが終わり二学期が始まったばかりの頃だった。
ナナの投稿も、俺宛てのメッセージも来なくなってから1カ月が経つ。
もしかしたらナナが、亡くなった米村さんなんじゃないか。そんな心配をしながらもどうにもできないもどかしい日々が過ぎていった。
そんな、まだ残暑厳しいある日。
何気なく開いたアプリに、ナナからのメッセージが届いていた。
『ありがとう』たった一言。
トクンと一瞬だけ強くなる鼓動、そして自然と深いため息が出る。
よかった……ナナが米村さんじゃなかった。
『よかった、ちょっと心配してた』素直に、そう返信をした。
ナナが、米村さんじゃないことは分かった。でも、じゃあなんでナナは長い間俺宛てのメッセージどころか、呟きの投稿すらしなかったのだろう。
こんな誰も見ていないようなSNSに投稿したところで、それを見ているのは俺くらいのもので。
もうそんな呟きなんてする意味ない、そう思ってやめた。そう考えるのが普通だろう。
そして今日何となく思い出して久しぶりに開いてみたら俺からのメッセージがしつこく届いていたから、仕方なく返信をした。簡単に考えればそんな感じだろう。
でもそれは普通のイマドキの女子高生としたら、だ。
言い方は悪いかもしれないけど、俺が感じたナナはイマドキの女子高生ぽくない。そんなナナが、一か月もアプリすら開かなかった理由は?ただの気まぐれならば、それでいい。
モヤモヤした気持ちのまま、新しい呟きの投稿をチェックする。