ロボット・ファクトリー
「すみません、私カツカレー!」


ヨシダが、目を丸くする。


「…おかかのおむすび」

「えっ!?」



ヨシダが顔を赤らめる。

「これが一番ほっとするんだ。毎日頼んでるから、学食のおばちゃんも驚かない」



確かに。
おかかのおむすびは、
スムーズにヨシダの手に渡った。



私は、
スタミナのつきそうなカツカレーを
トレーに乗せて運び、レジで精算をする。
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