ロボット・ファクトリー
隅の方の席を二つキープして、
二人で向かい合って昼食を食べる。



不思議と、違和感がない。

異性なんだけどな。




「…あの。ヒロキっていうタレントさ、」

「タレントじゃない!モデルで俳優で歌手で本も書いてる!!」



少し、ヨシダが拍子抜けする。

「悪かったよ。いつから、追っかけてるの」




なんで、追っかけのことまで知ってるんだろう。

まあ、あれだけ鞄にグッズの
キーホルダーを下げて、
毎日エッセイを持ち運んでいれば、
バレるか…。



「小学一年、六歳からだよ」

「へえぇ…参考になる」



この人、意味わかんない。
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