私の本音は、あなたの為に。
次の日。
私は、泣き過ぎて充血して真っ赤に腫れた両目を隠すようにして学校へ向かった。
あの後、帰ってきたママから
『どうしたの、その目?』
と、幾度となく聞かれた。
ママが帰ってくる直前に泣きやみ、わざわざ顔まで洗ったというのに、まだ目は赤かったようで。
『ママが私の事を見てくれないからだよ』
なんて、口が裂けても言えない私は、
『んー、風邪かな?』
と笑って誤魔化したり、
『花粉症かも。今日、花粉飛んでるってニュースで言ってなかった?』
等と、ありもしない話をでっち上げた。
もちろん私は花粉症ではないし、風邪もひいていない。
けれど、ママは不思議そうな顔をしながらも私の言葉を信じてくれた。
『そう…。勇也、夕ご飯は食べた?ハンバーグだったんだけれど』
その一言で、また熱いものが目に込み上げてくる。
けれど、私は力を振り絞って笑顔を作る。
『うん。美味しかったよ、母さん』
声が震えないように気を付け、自然体を意識して。
『良かった。じゃあ勇也、お風呂に入ってきたら?私はこの後、夕ご飯を食べるから』
『うん……』
私は、泣き過ぎて充血して真っ赤に腫れた両目を隠すようにして学校へ向かった。
あの後、帰ってきたママから
『どうしたの、その目?』
と、幾度となく聞かれた。
ママが帰ってくる直前に泣きやみ、わざわざ顔まで洗ったというのに、まだ目は赤かったようで。
『ママが私の事を見てくれないからだよ』
なんて、口が裂けても言えない私は、
『んー、風邪かな?』
と笑って誤魔化したり、
『花粉症かも。今日、花粉飛んでるってニュースで言ってなかった?』
等と、ありもしない話をでっち上げた。
もちろん私は花粉症ではないし、風邪もひいていない。
けれど、ママは不思議そうな顔をしながらも私の言葉を信じてくれた。
『そう…。勇也、夕ご飯は食べた?ハンバーグだったんだけれど』
その一言で、また熱いものが目に込み上げてくる。
けれど、私は力を振り絞って笑顔を作る。
『うん。美味しかったよ、母さん』
声が震えないように気を付け、自然体を意識して。
『良かった。じゃあ勇也、お風呂に入ってきたら?私はこの後、夕ご飯を食べるから』
『うん……』