私の本音は、あなたの為に。
そして、別れる直前に私達は新たな約束を交わした。


「今日の事は誰にも言わないで。私が男になってるって、知られたくないから」


私の言葉を、花恋はすんなりと受け入れた。


「もちろんだよ!優希が他の人に言いたくなったら言えばいいし!…でも」


花恋はまた涙目になりながら、私を軽く抱き締めた。


「辛くなったら、絶対に相談してね」


「ありがとう、花恋」



もはや、この問題は私1人の問題ではない。


花恋と一緒に、乗り越える問題なのだ。
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