遅すぎた初恋
「いやぁーこれは失敬!失敬!それでも高柳建設の社長さんなんて雲の上の存在ですからね〜。うーむ、ではお名前の広高さんでもいいですかね?」
と屈託のない笑顔を見せてくれる。良い方だと心から思う。
「いいえっ滅相もない!それで構いません。ありがとうございます。」
「では本題に入りますが…すいません…ご夫妻は星羅さんが妊娠されているのをご存知でしたか?」
と言いにくそうに聞くと、ご夫婦は驚き、顔を見合わせてこちらに向き直り「いいえ、全っく気付きませんでしたが。」奥さんの方も「本当ぜんぜん!」と強調する。
「星羅は妊娠してるんですか?いつ生まれるんですか?もちろん隆次の子ですよね。だったらアイツの忘れ形見だ。
いやあ良かった良かった。コイツとも話してたんですよ。いつ赤ん坊が出来るだろうかって。仲良いでしょ、あの子達。
だから、すぐ出来るだろうって…。隆次があんな事になるとは思わなかったけど…いやぁぁアイツの生きた証だと思うと、素直に嬉しいですね…なあ。」
と涙ぐみながら、奥さんの方を向いて「良かったなぁ。良かったなぁ」と奥さんも「本当良かったわ。本当に」と何度も繰り返す。
と屈託のない笑顔を見せてくれる。良い方だと心から思う。
「いいえっ滅相もない!それで構いません。ありがとうございます。」
「では本題に入りますが…すいません…ご夫妻は星羅さんが妊娠されているのをご存知でしたか?」
と言いにくそうに聞くと、ご夫婦は驚き、顔を見合わせてこちらに向き直り「いいえ、全っく気付きませんでしたが。」奥さんの方も「本当ぜんぜん!」と強調する。
「星羅は妊娠してるんですか?いつ生まれるんですか?もちろん隆次の子ですよね。だったらアイツの忘れ形見だ。
いやあ良かった良かった。コイツとも話してたんですよ。いつ赤ん坊が出来るだろうかって。仲良いでしょ、あの子達。
だから、すぐ出来るだろうって…。隆次があんな事になるとは思わなかったけど…いやぁぁアイツの生きた証だと思うと、素直に嬉しいですね…なあ。」
と涙ぐみながら、奥さんの方を向いて「良かったなぁ。良かったなぁ」と奥さんも「本当良かったわ。本当に」と何度も繰り返す。