遅すぎた初恋
「星羅が居る事によって、なんかしら貴方にも変化があるとしたら…それはいい事かもしれない。
星羅が楽しげに言ってましたよ、貴方が書斎に隠し持って居るコレクションの事を、いい機会だ、今度一緒に山に登りましょう。
あの子はまだまだ若い、隆次には悪いが新たな未来を歩んでいく権利がある。
どうか、広高さん星羅をよろしくお願いします。」
と深々と頭を下げて、穏やかな表情を浮かべてくれた。
奥さんは夫がそう言うならと渋々私の申し出を承諾してくれた。
隆次の時は遠慮気味にされていたので、願わくばこれを機に、前よりも近しい関係になりたいと申し出たら、それも願ったり叶ったりと、恐縮しながらも了承してくれた。
その後は、隆次が高柳家と音信不通になっていた時の事や、星羅が喫茶店でアルバイトをし始めた時の話し、海堂さんのお仕事の事など、様々な話しをして海堂さん宅を後にした。
とりあえず、最大の難関はクリア出来たとして、これから星羅をどうしようかと考えを巡らせた。
どうせ帰っても、星羅に責められるだけだろう。
それは甘んじて受けるさ。
それを覚悟で、こんな暴挙に出たのだから。嫌われようが、憎まれようが好きにするさ。
星羅の気がすむまで、とことん文句にも付き合ってやる。
星羅が楽しげに言ってましたよ、貴方が書斎に隠し持って居るコレクションの事を、いい機会だ、今度一緒に山に登りましょう。
あの子はまだまだ若い、隆次には悪いが新たな未来を歩んでいく権利がある。
どうか、広高さん星羅をよろしくお願いします。」
と深々と頭を下げて、穏やかな表情を浮かべてくれた。
奥さんは夫がそう言うならと渋々私の申し出を承諾してくれた。
隆次の時は遠慮気味にされていたので、願わくばこれを機に、前よりも近しい関係になりたいと申し出たら、それも願ったり叶ったりと、恐縮しながらも了承してくれた。
その後は、隆次が高柳家と音信不通になっていた時の事や、星羅が喫茶店でアルバイトをし始めた時の話し、海堂さんのお仕事の事など、様々な話しをして海堂さん宅を後にした。
とりあえず、最大の難関はクリア出来たとして、これから星羅をどうしようかと考えを巡らせた。
どうせ帰っても、星羅に責められるだけだろう。
それは甘んじて受けるさ。
それを覚悟で、こんな暴挙に出たのだから。嫌われようが、憎まれようが好きにするさ。
星羅の気がすむまで、とことん文句にも付き合ってやる。