遅すぎた初恋
「叶はほんっと奇跡的なくらい良い娘に育ってんのに、あの馬鹿三人はなんなの!身内じゃなかったら今頃、日本海溝にでも沈めてあげるのに!こんっの!人が忙しく動き回っている時に、余計なことすんじゃないわよ!」
と邸に戻っても悔しそうに息巻いていたらしい。
幸い星羅はこんな近くで抗争が勃発しているのに気づいてない。自分の身に起きた事も…。
母が動いたならば大丈夫だろう、それに榊も付いてくれているようだから、と仄暗い物に蓋をして、高くそびえ立った書類に手をつける。
それを見て満足気に榊が部屋を出て行こうとする、
「ああ、ゆかり様は前に星羅様に「今はまだ無理かもしれないけど、いつか星羅ちゃんに、もう一度深く愛する人が出来たら、迷いなくここを出て行ってくれて構わないわ。隆次の子を含めて、星羅ちゃんを愛してくれる人がいたら、私は星羅ちゃん達を預けるわ。
星羅ちゃんには幸せになってもらいたいの。私はいつまででも守ってあげたいけど…それは無理だから、とりあえず、星羅ちゃんに心から大切な人ができるまでは、たとえ誰であろうが私が滅多滅多にして使い物にならないようにしてもて得る力で守ってあげるからね。でもね…そう長くない気もするのよね…」って仰ってましたよ。誰であろうともだそうです。」
と悠然と笑って去っていった。
と邸に戻っても悔しそうに息巻いていたらしい。
幸い星羅はこんな近くで抗争が勃発しているのに気づいてない。自分の身に起きた事も…。
母が動いたならば大丈夫だろう、それに榊も付いてくれているようだから、と仄暗い物に蓋をして、高くそびえ立った書類に手をつける。
それを見て満足気に榊が部屋を出て行こうとする、
「ああ、ゆかり様は前に星羅様に「今はまだ無理かもしれないけど、いつか星羅ちゃんに、もう一度深く愛する人が出来たら、迷いなくここを出て行ってくれて構わないわ。隆次の子を含めて、星羅ちゃんを愛してくれる人がいたら、私は星羅ちゃん達を預けるわ。
星羅ちゃんには幸せになってもらいたいの。私はいつまででも守ってあげたいけど…それは無理だから、とりあえず、星羅ちゃんに心から大切な人ができるまでは、たとえ誰であろうが私が滅多滅多にして使い物にならないようにしてもて得る力で守ってあげるからね。でもね…そう長くない気もするのよね…」って仰ってましたよ。誰であろうともだそうです。」
と悠然と笑って去っていった。