遅すぎた初恋
それを見送っていると、星羅が私の方に向いて、
「私、これだけは広高さんに伝えないとって思って。」と改めて何かを伝えようとする。
「私、隆次さんを愛してます。それはこれからもずっと、変わらないです。そして、私は、広高さんを深く深く愛してます。それもずっと変わらない。
ずるいですかね?いえ、ずるいんです。」
「………。」
「私、去年のクリスマスの夜、広高さんの行動に驚いて泣いてしまったけど、全然嫌じゃなかった。
それよりも、広高さんが朝早く、何も言わずに出て行った事が、本当に辛くて辛くて。走って追いかけようとしたんですけど、無理で。
だから、会いたくて、会いたくて、苦しくて、でも、私が落ち込んだ素振りを見せたら、絶対広高さんは、自分の行動のせいだって思って責めるだろって思って。貴方に会えるまでは、貴方に好きって伝えるまでは頑張ろうって思って。」
「………。」
「でも、隆次さんを亡くして、すぐに他の男性に気持ちが行くのはどうなんだろうって、ずっと葛藤はあったんですけど、広高さんの付かず離れずの距離間が心地よくて、それが当たり前になって、だから広高さんを失いたくないって思って。広高さんが倒れたって聞いた時は、会う口実が出来たって、無我夢中で飛び出して、会いに行ったんです。」
と、私の顔を真剣に見てくる。それを穏やかに受けとめて、口を開く、
「私、これだけは広高さんに伝えないとって思って。」と改めて何かを伝えようとする。
「私、隆次さんを愛してます。それはこれからもずっと、変わらないです。そして、私は、広高さんを深く深く愛してます。それもずっと変わらない。
ずるいですかね?いえ、ずるいんです。」
「………。」
「私、去年のクリスマスの夜、広高さんの行動に驚いて泣いてしまったけど、全然嫌じゃなかった。
それよりも、広高さんが朝早く、何も言わずに出て行った事が、本当に辛くて辛くて。走って追いかけようとしたんですけど、無理で。
だから、会いたくて、会いたくて、苦しくて、でも、私が落ち込んだ素振りを見せたら、絶対広高さんは、自分の行動のせいだって思って責めるだろって思って。貴方に会えるまでは、貴方に好きって伝えるまでは頑張ろうって思って。」
「………。」
「でも、隆次さんを亡くして、すぐに他の男性に気持ちが行くのはどうなんだろうって、ずっと葛藤はあったんですけど、広高さんの付かず離れずの距離間が心地よくて、それが当たり前になって、だから広高さんを失いたくないって思って。広高さんが倒れたって聞いた時は、会う口実が出来たって、無我夢中で飛び出して、会いに行ったんです。」
と、私の顔を真剣に見てくる。それを穏やかに受けとめて、口を開く、