遅すぎた初恋
「私は、星羅が好きだよ。愛してる。隆次を思う心も隆海も引括めて全てね。浜辺で会った時から、愛してた。
年甲斐も無く一目惚れだ。泡の化身かと思ったよ。こう光り輝いていてね。
完全に横恋慕だ。
でも、あの時は、自分の守るものへの気持ちが勝っていたから、君に対しての気持ちは、認める訳にはいかなかった。君にも酷い態度だったしね。薔薇園で君を見つけた時は、衝動に駆られて君に夢中にキスをしていた。本当に犯罪だ。
だけど、初めてだったんだ。十代でも味わった事のない、深い愛情、欲情。私にとっては星羅が初恋だ。
年相応に一応一通りの事は経験してきているけどね。君に抱いた思いは経験した事がなかったから戸惑った。
隆次が亡くなってからは必死だった。君に笑って欲しくて、君にしっかり生きてもらいたくて、私を頼ってほしくて、妊娠に託けて拉致をした。
書斎での君の素振りを見逃さなくて良かったって、今でも思うよ。
君に夢中だからね、君の変化には気付くよ。
本当はもっと丁寧に時間をかけて、自然と私の元に君がおさまるようにしたかったんだけどね。我慢できなかったね。
でもこれで良かった。君のお陰で海堂さんと一緒に山に登れるようになったし。」
と、笑って星羅に口づけを落とす。
年甲斐も無く一目惚れだ。泡の化身かと思ったよ。こう光り輝いていてね。
完全に横恋慕だ。
でも、あの時は、自分の守るものへの気持ちが勝っていたから、君に対しての気持ちは、認める訳にはいかなかった。君にも酷い態度だったしね。薔薇園で君を見つけた時は、衝動に駆られて君に夢中にキスをしていた。本当に犯罪だ。
だけど、初めてだったんだ。十代でも味わった事のない、深い愛情、欲情。私にとっては星羅が初恋だ。
年相応に一応一通りの事は経験してきているけどね。君に抱いた思いは経験した事がなかったから戸惑った。
隆次が亡くなってからは必死だった。君に笑って欲しくて、君にしっかり生きてもらいたくて、私を頼ってほしくて、妊娠に託けて拉致をした。
書斎での君の素振りを見逃さなくて良かったって、今でも思うよ。
君に夢中だからね、君の変化には気付くよ。
本当はもっと丁寧に時間をかけて、自然と私の元に君がおさまるようにしたかったんだけどね。我慢できなかったね。
でもこれで良かった。君のお陰で海堂さんと一緒に山に登れるようになったし。」
と、笑って星羅に口づけを落とす。