副社長は今日も庇護欲全開です
「どこに行かれるんですか?」
先週行ったシーフード料理の店を通り過ぎ、海岸沿いを走っていく。
話がなにかも分からなくて、緊張しながら聞いてみた。
「この先にある店だよ。プライベートビーチを持っている地中海風レストラン」
「地中海風レストランですか?」
そんなお店があったんだ……。しかも、プライベートビーチを持っているなんて、驚いてしまう。
私のマンションから車で五十分ほどで、副社長の言うお店に着いた。
車中では、当たり障りのない会話ばかりで、彼とはどこかぎこちない。
こうやって一緒にいられることが、私は嬉しく感じているけれど、副社長は違うのかな……。
その答えは、副社長の“話”で分かるのかもしれないけれど。
「素敵なお店ですね……」
海を見下ろせる場所にあるレストランは、それほど大きな建物ではなく、隠れ家的な雰囲気だった。
南プロヴァンス風の造りで、ホワイトの塗り壁に、オレンジ色の屋根がオシャレ……。
思わずため息を漏らした私に、副社長は笑みを見せた。
「気に入ってくれた? 完全予約制でね。今日は天気がいいから、ビーチ側の席を取ってもらってるんだ」
先週行ったシーフード料理の店を通り過ぎ、海岸沿いを走っていく。
話がなにかも分からなくて、緊張しながら聞いてみた。
「この先にある店だよ。プライベートビーチを持っている地中海風レストラン」
「地中海風レストランですか?」
そんなお店があったんだ……。しかも、プライベートビーチを持っているなんて、驚いてしまう。
私のマンションから車で五十分ほどで、副社長の言うお店に着いた。
車中では、当たり障りのない会話ばかりで、彼とはどこかぎこちない。
こうやって一緒にいられることが、私は嬉しく感じているけれど、副社長は違うのかな……。
その答えは、副社長の“話”で分かるのかもしれないけれど。
「素敵なお店ですね……」
海を見下ろせる場所にあるレストランは、それほど大きな建物ではなく、隠れ家的な雰囲気だった。
南プロヴァンス風の造りで、ホワイトの塗り壁に、オレンジ色の屋根がオシャレ……。
思わずため息を漏らした私に、副社長は笑みを見せた。
「気に入ってくれた? 完全予約制でね。今日は天気がいいから、ビーチ側の席を取ってもらってるんだ」