泣き跡に一輪の花Ⅱ~Victim or Notice~。
「……空我、もうやめとけ」
突如、潤がそっと後ろから俺を抱き締めた。
「……ふぇ、なんだよ、お前だって泣いてんじゃねぇか」
振り向いて潤を見ると、
顔が真っ赤だった。
というより、病室にいた奴の殆どが泣いていた。
「そらそうだろ!あいつはもういないんだ!!」
潤は開き直ったようにいう。
「うっ、あああああっ、ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
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