泣き跡に一輪の花Ⅱ~Victim or Notice~。
人生なんて下らないと、切り捨てようとした1ヶ月。
結局、俺を1番に自殺から留まらせたのは潤とあいつなわけで。
「……ぐすっ。
ねぇ、奈々絵。
……良かったね、お姉さんに会えて」
めぐは泣きながら言い、奈々絵の頬にキスを落とした。
は?
よかった?
「何も良くねぇよ!!!」
死んでんじゃねぇかよ今畜生!!
「うるさいっ、この罰当たり!!!奈々絵はずっと会いたかったんだよ!だからっ、これでいいの!!」
そういっためぐは、大粒の涙を浮かべていた。