泣き跡に一輪の花Ⅱ~Victim or Notice~。
「バーカ、ダメなわけないだろ?
すぐ迎えにいく」
《ん、じゃあ待ってる》
空我の心底安心したようなその声に、つい頬が緩んだ。
ああ。楽しみだ。
でも、これで最後にしよう。2人きりで遊ぶのは。
それが俺のためにも、空我のためにも、……桜桃のためにもなるから。
………俺はこの恋を捨てる。
それでも、今日だけワガママ言ってそばにいさせて……。
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