泣き跡に一輪の花Ⅱ~Victim or Notice~。
「いらっしゃいませー」
さて、どうするかな。
「抹茶ブラウニーと、イチゴスペシャルでお願いします」
悩んだ俺は、いちごが入ってる中でも甘党の空我が気に入りそうな生クリームの上にチョコソースのかかったイチゴが沢山はいった奴を注文した。
「はーい。
フフ、青い髪の人はお友達ですか?
仲良いいんですね」
物腰柔らかそうな店員は、俺を見て思い出したように笑った。
「えっ、いやー本当にワガママなんすよね」
まぁ、そこがいいんだけどさ。
「それにしては、随分と楽しそうでしたよ?」
どうやら、店員にも俺の心中はしっかりとバレているらしい。