優しい音を奏でて…優音side
中学生
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
中学生
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─── 12歳 春 ───
俺たちは、地元の公立中学に入学した。
俺は、足が速かったから、運動系の部活動から、たくさんの勧誘を受けた。
特に陸上部は、熱心だった。
5、6年生の運動会での選手リレーで、ゴボウ抜きした事が理由のようだ。
だけど、俺はそれらの勧誘を全て断り、吹奏楽部に入部した。
理由は簡単、奏が入るからだ。
俺は、バイオリンを続けてたから、楽譜も読めるし、音感もそれなりに良かった。
奏はフルートを選び、俺はトロンボーンを選んだ。
管を伸び縮みさせて吹くこの楽器は、とてもかっこよく見えた。
俺は、真面目に部活に通い、練習した。
奏を目の端に止めながら、同じ空間にいる事が、嬉しかった。
中学生
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─── 12歳 春 ───
俺たちは、地元の公立中学に入学した。
俺は、足が速かったから、運動系の部活動から、たくさんの勧誘を受けた。
特に陸上部は、熱心だった。
5、6年生の運動会での選手リレーで、ゴボウ抜きした事が理由のようだ。
だけど、俺はそれらの勧誘を全て断り、吹奏楽部に入部した。
理由は簡単、奏が入るからだ。
俺は、バイオリンを続けてたから、楽譜も読めるし、音感もそれなりに良かった。
奏はフルートを選び、俺はトロンボーンを選んだ。
管を伸び縮みさせて吹くこの楽器は、とてもかっこよく見えた。
俺は、真面目に部活に通い、練習した。
奏を目の端に止めながら、同じ空間にいる事が、嬉しかった。