優しい音を奏でて…優音side
「だったら、何で、昨日のうちに俺に
言わないんだよ。」
「言ったら、優音、奏ちゃんが来る前に
起きちゃうでしょ?」
「当たり前だろ!?」
「そしたら、奏ちゃん、優音に取られちゃう
じゃない。
私は、奏ちゃんとお茶したかったの。」
はぁぁぁぁ………
いつも思うんだけど、この人、何考えてんだ!?
「とりあえず、お茶が終わるまで、
朝ご飯でも食べれば?」
俺は、そう言って差し出されたサンドイッチを黙々と食べた。