優しい音を奏でて…優音side
奏が洗面所で化粧をしてる間、俺はピアノで遊んでた。
といっても、俺はピアノはほとんど弾けない。
昔バイオリンで弾いてた曲を右手だけで弾く。
でも、奏の部屋にいるという事実が俺の落ち着きを無くす。
奏の部屋に入るのは、小学生以来。
心臓が落ち着かない。
─── カチャ
洗面所のドアが開いて、奏が出てきた。
奏、綺麗…。
「うん。奏は化粧すると美人になるね。」
すると、見る間に奏の顔が赤くなる。
かわいい〜!!