優しい音を奏でて…優音side

─── 12月24日(月) ───

演奏を終えた中休み、奏はドレスから白いワンピースに着替えて、少しだけ俺の隣に座る。


「来てくれて、ありがと。」

奏が微笑んで言う。

そういえば、俺が初めて奏と出会った時も白いワンピースだったな。

あの時は、奏の事、お姫様だと信じてたっけ。

「今日の奏、一段と綺麗だな。」

「っ!!」

奏は、口をパクパクさせて、焦ってる。

かわいい〜。

俺の永遠のお姫様だな。
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