くまさんとうさぎさんの秘密
熊屋敷の妖怪
「宇佐美、宇佐美、」と、呼ばれ続けていることに気がついた。「救急車、救急車呼んで」と、誰かの声がしたので、私はその人の袖を引っ張った。
「やめて、ちょっとめまいしただけ。」
私は言った。
「昼ごはんも晩ごはんも、一昨日からごはん食べてないから、晩御飯食べなきゃだわ」
「朝いらないって言ってたじゃん」
「いつも食べないよ。一人ぐらしだし、そのかわりお弁当はちゃんと作ってたんだけど、台所使えないしお金も節約しなきゃだし、」
「大丈夫じゃないよな。。」
「びっくりさせて悪かったけど、勝手に入んなよ。どうでも良い機械も多いけど、何百万もするやつもあるんだぞ。。」
そこに、肥後橋 洋治が後ろから顔を出した。
ちょうどその時、もう一度私が再生された。
クリアケースの中の私は、まるでテレビドラマの中の女優だった。
むこうからこちらが見えてないのが、不思議なくらい、リアルだった。
おなかが減りすぎてはいたが、それを感じられるぐらいには感覚が戻ってきた。
「くまさん、熊谷くん、これが何か、ちゃんと教えてくれる?」
「。。。ちょっとした出来心だよ。話すと長いよ。俺、話しまとまんないから。」
「あと、あの朝ごはん今もらっていい?」
「あれはないけど、俺が何か作るよ。ばんごはんは俺の担当だから。」
「おまえら、ちょっと気持ち悪いな。」と、肥後橋洋治は言った。
「義明、おまえ、箱に入れて飾っときたいとかそういうやつ??」
「そういうんじゃないって」くまさんは、また赤い顔をしていた。
「宇佐美さ、これ、お前なの?お前じゃないの?」洋治は、私の方を振り返る。
「分かんない。部屋の戸開けたら、ひとみさんの次に、あたしが出てきた。」
「くまが言うとおり、勝手には開けない方がいいし、こいつの話は、よく聞いた方がいいぜ。俺なんか、ビルの10階から突き落とされたことあるから。」洋治はくまさんに白けた目線を向けた。
「お前ジェットコースターとか高いところから落ちるの好きって言ったんじゃん。」
「遊園地のコースターには手加減あるだろ。お前のは、本気で落ちるんじゃん。」と、洋治が言った。
「何の話?」
「こいつさ、昔、道場で遊園地に行った時、一人だけ「忙しいから行かない」って言いやがって。俺が最後にもう一回誘って来いってことになったんだよ。そんで、迎えに言ったら、「今作ってるおもちゃの方が迫力ある」って、興奮しててさ。。俺、眼鏡かけさせられて、見ろ見ろって部屋に押し込まれたわけ。そしたら、部屋の床が抜けてさ、突然。。。地上まで一直線。重力も加速も100パーリアル。言葉じゃ説明しずらいけど。」
「重力は、ずっとかかってるんだよ。映画館なんかで、立体映画気分悪くなる人がいっぱい出た時期だったから、リアルすぎてもダメだって。程よい手加減みたいなもん研究するのに使う画像作ってたんだよ。ちょうど。。」
「こいつは、日本流にいうと、妖怪なんだよ。ここも、妖怪の家だけど、悪い奴じゃないから、、話はちゃんと聞いて、断ることは、きっちり断った方がいいぜ。」
「ちょっと分かった」と、私は言った。
「やめて、ちょっとめまいしただけ。」
私は言った。
「昼ごはんも晩ごはんも、一昨日からごはん食べてないから、晩御飯食べなきゃだわ」
「朝いらないって言ってたじゃん」
「いつも食べないよ。一人ぐらしだし、そのかわりお弁当はちゃんと作ってたんだけど、台所使えないしお金も節約しなきゃだし、」
「大丈夫じゃないよな。。」
「びっくりさせて悪かったけど、勝手に入んなよ。どうでも良い機械も多いけど、何百万もするやつもあるんだぞ。。」
そこに、肥後橋 洋治が後ろから顔を出した。
ちょうどその時、もう一度私が再生された。
クリアケースの中の私は、まるでテレビドラマの中の女優だった。
むこうからこちらが見えてないのが、不思議なくらい、リアルだった。
おなかが減りすぎてはいたが、それを感じられるぐらいには感覚が戻ってきた。
「くまさん、熊谷くん、これが何か、ちゃんと教えてくれる?」
「。。。ちょっとした出来心だよ。話すと長いよ。俺、話しまとまんないから。」
「あと、あの朝ごはん今もらっていい?」
「あれはないけど、俺が何か作るよ。ばんごはんは俺の担当だから。」
「おまえら、ちょっと気持ち悪いな。」と、肥後橋洋治は言った。
「義明、おまえ、箱に入れて飾っときたいとかそういうやつ??」
「そういうんじゃないって」くまさんは、また赤い顔をしていた。
「宇佐美さ、これ、お前なの?お前じゃないの?」洋治は、私の方を振り返る。
「分かんない。部屋の戸開けたら、ひとみさんの次に、あたしが出てきた。」
「くまが言うとおり、勝手には開けない方がいいし、こいつの話は、よく聞いた方がいいぜ。俺なんか、ビルの10階から突き落とされたことあるから。」洋治はくまさんに白けた目線を向けた。
「お前ジェットコースターとか高いところから落ちるの好きって言ったんじゃん。」
「遊園地のコースターには手加減あるだろ。お前のは、本気で落ちるんじゃん。」と、洋治が言った。
「何の話?」
「こいつさ、昔、道場で遊園地に行った時、一人だけ「忙しいから行かない」って言いやがって。俺が最後にもう一回誘って来いってことになったんだよ。そんで、迎えに言ったら、「今作ってるおもちゃの方が迫力ある」って、興奮しててさ。。俺、眼鏡かけさせられて、見ろ見ろって部屋に押し込まれたわけ。そしたら、部屋の床が抜けてさ、突然。。。地上まで一直線。重力も加速も100パーリアル。言葉じゃ説明しずらいけど。」
「重力は、ずっとかかってるんだよ。映画館なんかで、立体映画気分悪くなる人がいっぱい出た時期だったから、リアルすぎてもダメだって。程よい手加減みたいなもん研究するのに使う画像作ってたんだよ。ちょうど。。」
「こいつは、日本流にいうと、妖怪なんだよ。ここも、妖怪の家だけど、悪い奴じゃないから、、話はちゃんと聞いて、断ることは、きっちり断った方がいいぜ。」
「ちょっと分かった」と、私は言った。