くまさんとうさぎさんの秘密
憑き物
by 柳瀬 隆司
みやこの家の近くの公園で、缶コーヒーを開けた。
「ごめんね。リュウジ」と、みやこが言った。
「俺は良いけど、後大丈夫??」
「去年の学祭のライブのあと、ちょっともめてさ。その後、ちょっと私に対する態度が酷いんだよね。」
みやこは、言った。
彼氏さんが不機嫌になるのは、ちょっと分かる気がする。というのも、昨年も、めちゃめちゃセックスに関する歌で、ソロで前に出たときのみやこは、セクシーな衣装だった。歌ってるのはみやこじゃないにしても、抵抗ある男はいるかも。
キヨシは、自分の女を、周りにひけらかしたいところがある。だから、変な話、他の男がしおりちゃんに欲情してたら、優越感に浸ってるようなふしもある。
でも、俺は違う。自分の女にエロいところがあったとしても、それは、世間からは隠したいと思うだろう。まあ、女がいたことないから、実際には分かんないけど。
「お前、、誤解されやすいかもなぁ」かける言葉がない。その後、彼氏を見かけないとは思っていた。
「何かさ、一応、別れてはいないんだけど、あいつ、多分本命がいるんだよ。カマトトちゃん。かわいいし、結構遊んでるけど、清純にみせかけるのが得意な女、。」
「単に心配なだけなんじゃないの??あそこで必死になるってことは、まだあいつもみやこに気持ちがあるってことなんじゃないの??」
「違うよ。思い通りにコントロールしてたものができなくなるイライラだけ。オモチャ取り上げられてイライラしてるんじゃん。気持ちがあるって言ったって、愛があるわけじゃないよ。。」
みやこは、ため息をついた。
「私、分かってなかったんだよ。自分はずっと真面目に生きてきて、音楽だって、不器用な分、人より手を抜かずに練習したつもり。でも、、これは、自分の心根の問題じゃなくて、相手にあたえる印象の問題なわけ。。」
「あいつはさ、私のことふしだらでオツム弱い扱いして、バカにしてんだよ。女バカにしたときに、あいつがどんな男に変身するか、分かっちゃった。バカにしてるからキープしてんの。」
「俺さ、その相談は無理だよ。別れてないなら、お前と彼氏の問題じゃん。ひとまずは逃げて良かったと思うけどさ、直接会うのが無理でも、お前がどうしたいのか、相手にその条件受け入れる気が有るのか無いのか、ちゃんと話すことは必要なんじゃないの?」
俺は、突き放した。
宇佐ちゃんのことも気になっていた。
あいつ、くまさんは、みやこを助けた。
くまさんにはヨコシマな気持ちは多分ない。
「みやこさ、俺さ、みやこや宇佐ちゃんの、ちょっと謙虚なとこ好きだよ。だから、あんま上から目線で人を品評するのはやめろよ。迷ったって、答えはお前の中にしかないから、迷ってる話はするな。でも、別れるなら、協力はするよ。友達として。あいつヤバそうで、手におえないのは分かるから。」
俺は言った。
俺の母親は、父親と別れてからも、いろんな男と付き合った。痛い目見ると、俺のところに帰って来て、でも、懲りずに、また、自分が傷つくような事を繰り返した。
あれは、ヤバイ男だ。自分の欲が何なのかさえ、理解してない男の顔だ。本人も苦しみ続け、みやこも苦しい続ける手の物だ。こういうのは、死に至る病で、周りの人間としては、ある時、本人が憑き物を落としてくれるのを待つ他ない。
俺は、女にその刹那、自信を持たせることが好きだ。でも、女の病をコントロールできるような自信はない。他の男の悪口はキツい。俺だって、だれか女に欲を持ってしまったら、気が狂うこともあるかも。女の方だって、ありゃあ病気だと思う。
みやこの家の近くの公園で、缶コーヒーを開けた。
「ごめんね。リュウジ」と、みやこが言った。
「俺は良いけど、後大丈夫??」
「去年の学祭のライブのあと、ちょっともめてさ。その後、ちょっと私に対する態度が酷いんだよね。」
みやこは、言った。
彼氏さんが不機嫌になるのは、ちょっと分かる気がする。というのも、昨年も、めちゃめちゃセックスに関する歌で、ソロで前に出たときのみやこは、セクシーな衣装だった。歌ってるのはみやこじゃないにしても、抵抗ある男はいるかも。
キヨシは、自分の女を、周りにひけらかしたいところがある。だから、変な話、他の男がしおりちゃんに欲情してたら、優越感に浸ってるようなふしもある。
でも、俺は違う。自分の女にエロいところがあったとしても、それは、世間からは隠したいと思うだろう。まあ、女がいたことないから、実際には分かんないけど。
「お前、、誤解されやすいかもなぁ」かける言葉がない。その後、彼氏を見かけないとは思っていた。
「何かさ、一応、別れてはいないんだけど、あいつ、多分本命がいるんだよ。カマトトちゃん。かわいいし、結構遊んでるけど、清純にみせかけるのが得意な女、。」
「単に心配なだけなんじゃないの??あそこで必死になるってことは、まだあいつもみやこに気持ちがあるってことなんじゃないの??」
「違うよ。思い通りにコントロールしてたものができなくなるイライラだけ。オモチャ取り上げられてイライラしてるんじゃん。気持ちがあるって言ったって、愛があるわけじゃないよ。。」
みやこは、ため息をついた。
「私、分かってなかったんだよ。自分はずっと真面目に生きてきて、音楽だって、不器用な分、人より手を抜かずに練習したつもり。でも、、これは、自分の心根の問題じゃなくて、相手にあたえる印象の問題なわけ。。」
「あいつはさ、私のことふしだらでオツム弱い扱いして、バカにしてんだよ。女バカにしたときに、あいつがどんな男に変身するか、分かっちゃった。バカにしてるからキープしてんの。」
「俺さ、その相談は無理だよ。別れてないなら、お前と彼氏の問題じゃん。ひとまずは逃げて良かったと思うけどさ、直接会うのが無理でも、お前がどうしたいのか、相手にその条件受け入れる気が有るのか無いのか、ちゃんと話すことは必要なんじゃないの?」
俺は、突き放した。
宇佐ちゃんのことも気になっていた。
あいつ、くまさんは、みやこを助けた。
くまさんにはヨコシマな気持ちは多分ない。
「みやこさ、俺さ、みやこや宇佐ちゃんの、ちょっと謙虚なとこ好きだよ。だから、あんま上から目線で人を品評するのはやめろよ。迷ったって、答えはお前の中にしかないから、迷ってる話はするな。でも、別れるなら、協力はするよ。友達として。あいつヤバそうで、手におえないのは分かるから。」
俺は言った。
俺の母親は、父親と別れてからも、いろんな男と付き合った。痛い目見ると、俺のところに帰って来て、でも、懲りずに、また、自分が傷つくような事を繰り返した。
あれは、ヤバイ男だ。自分の欲が何なのかさえ、理解してない男の顔だ。本人も苦しみ続け、みやこも苦しい続ける手の物だ。こういうのは、死に至る病で、周りの人間としては、ある時、本人が憑き物を落としてくれるのを待つ他ない。
俺は、女にその刹那、自信を持たせることが好きだ。でも、女の病をコントロールできるような自信はない。他の男の悪口はキツい。俺だって、だれか女に欲を持ってしまったら、気が狂うこともあるかも。女の方だって、ありゃあ病気だと思う。