泣き顔の後に笑って





「エリカは一体何者なの?」




「おい、タメ口はいいけど呼び捨てはやめろ」




おっと、ついつい馴れ馴れしさが出てしまった





「エリカさん」



「よろしい、あっしはあの世に居る守り人じゃ
現実世界では天使とか言ってたけど実際はあんな可愛いものでは無い」


「ててて、天使!?」





どこが天使だ!シャツ着てスキニーパンツ履いて!






「あぁ、お前らの勝手な想像とは違うぞ
まああっしは天使よりも可愛いがな」



「それはない」





【ボコッ!!】





「口の利き方には気をつけろ」




俺は頬を思い切りグーで殴られる




い、いてー!死んでるのにいてー!!







そんな茶番をしていると







また校門から俺の知っている人が歩いてくる






「……あ」







俺はその人を見ると胸が苦しくなる





「ん?」



エリカさんも俺の様子を伺ってるようだ






「雪菜…」







俺の目には雪菜が映る










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