泣き顔の後に笑って
しばらくするとチャイムが鳴る
「やべ!遅刻する!」
「アホか!お前もう死んでるんだから関係ないだろ」
いちいち突っ込んでくるエリカさん
いいだろ別に、こうでもしてなきゃ俺はダメなんだ
とりあえず教室に向かい、自分のクラスを覗いてみる
すると
「おおーーい!藍華ー!
お前いいもん持ってんじゃんかー!
そして俺のフードはジャンカー!
お前の心のアンサー!
聞かせろそんなの簡単さー!いえーいカモン!」
1人だけやけにうるさいやつがいた
『………』
エリカさんは呆れた顔で俺を見る
『あははは、俺の愛くるしいところだよエリカさん』
そう、このうるさいやつは
俺、都橋賢也だ!
過去の世界だから見えてる俺なんだな
『お前って本当にうるさかったんだな』
『しょーがない、生まれた時から元気いっぱいの男の子だったんだからさ』
そんな話をしていると
「もう、うるさい、あっち行って」
藍華は俺を鬱陶しそうな目で見てしっしっと手を振る