泣き顔の後に笑って
近くの公園に行くと
賢也は緊張のせいか少し怖い顔を浮かべて俯いていた
そんな賢也を見た雪菜は
「賢也?どうしたの?」
と、雪菜はのぞき込むように聞いてくる
慌てた賢也は動揺しながらも
「い、いや!?なんでもない
そういえばさー」
賢也は無理矢理話を変えようとする
しかしその時にふと思う
(このまま話そらしたら告るタイミングないじゃん)
賢也は一気に真剣な顔つきに変わる
雪菜はその眼差しをじっと見つめて賢也の言葉を待った
そして
「……俺、雪菜の事が好きなんだ」
「……え?」
雪菜は少し笑みを浮かべて反応した
「雪菜を好きになったのは高2の頃で
今になってしまって悪いんだけど
ずっと好きだった」
賢也の純粋な気持ちが雪菜の顔を赤くさせる
「……ありがと」
そう言って雪菜は賢也に顔を見られないように手で隠す
「……どうした?」
賢也が聞くと
「……恥ずかしい」