転生令嬢の異世界ほっこり温泉物語
ライの真実
カミラさん性別詐称事件から二日後。
彼女……いや、彼の宿泊最終日。
私達は話し合いの為に、館裏から馬ですこし北に進んだところの人気の無い荒地にいた。
カミラさんから旅立つ前にどうしても話しがしたいと言われたから。
話の内容は、女性と偽っていた事の謝罪とライとの関係についてだそうだ。
他人には聞かせられない内密な話の為、領主館の人も村人も誰も来ないところと希望されこことなった。
カミラさんは今日もいつもと同じ長袖に長いスカート姿。
輝く金髪は豊に背を覆っている。
実は男性だったと知った今も、女性にしか見えないからすごい。
感心しながら前を行く美しい後ろ姿を見ているとライが言った。
「カミル、とまれ。この先は地盤が悪く危険だ」
「えー大丈夫でしょう? それに危険な所の方が人も来ないじゃん」
カミラさんはライの忠告も気にせずに進んでいく。
なんと言うか……昨夜からカミラさんのイメージが激変した。
性別と言うより、話し方が原因だと思う。凄く軽いと言うか、なんと言うか。
落ち着いた理知的な美女から、軽くて適当な人って雰囲気になってしまった。
細かい事は気にしなそうな……でも、そろそろ本当に危険なので、私もライに続いて忠告した。
彼女……いや、彼の宿泊最終日。
私達は話し合いの為に、館裏から馬ですこし北に進んだところの人気の無い荒地にいた。
カミラさんから旅立つ前にどうしても話しがしたいと言われたから。
話の内容は、女性と偽っていた事の謝罪とライとの関係についてだそうだ。
他人には聞かせられない内密な話の為、領主館の人も村人も誰も来ないところと希望されこことなった。
カミラさんは今日もいつもと同じ長袖に長いスカート姿。
輝く金髪は豊に背を覆っている。
実は男性だったと知った今も、女性にしか見えないからすごい。
感心しながら前を行く美しい後ろ姿を見ているとライが言った。
「カミル、とまれ。この先は地盤が悪く危険だ」
「えー大丈夫でしょう? それに危険な所の方が人も来ないじゃん」
カミラさんはライの忠告も気にせずに進んでいく。
なんと言うか……昨夜からカミラさんのイメージが激変した。
性別と言うより、話し方が原因だと思う。凄く軽いと言うか、なんと言うか。
落ち着いた理知的な美女から、軽くて適当な人って雰囲気になってしまった。
細かい事は気にしなそうな……でも、そろそろ本当に危険なので、私もライに続いて忠告した。