短編:恋の残り香
「美加は健司君の事、好きなの?」
冬休みを目前に控えた寒い日、友人の彩に突然そんな質問をぶつけられた。
美加は答えに困った。
自分の気持ちが分からなかったのだ。
健司と話をしていると楽しい。
気分が紅潮してドキドキすることもある。
だけどそれが好きに繋がるのか、どういう気持ちが好きと言うものなのかが良く分からなかった。
「分かんない」
そう答えた美加に彩は探るように
「じゃあ、私が好きだって言ったら協力してくれる?」
と尋ねた。
彩にしてみれば、全く進まない二人の仲を進展させたくて言った事だったのだが、美加はその言葉に激しく動揺した。
「彩は、健の事が好き、なの?」
美加の質問に彩は答えなかった。
自分が言った言葉で美加が健司への気持ちに気付いてくれればいいと思いながら。
冬休みを目前に控えた寒い日、友人の彩に突然そんな質問をぶつけられた。
美加は答えに困った。
自分の気持ちが分からなかったのだ。
健司と話をしていると楽しい。
気分が紅潮してドキドキすることもある。
だけどそれが好きに繋がるのか、どういう気持ちが好きと言うものなのかが良く分からなかった。
「分かんない」
そう答えた美加に彩は探るように
「じゃあ、私が好きだって言ったら協力してくれる?」
と尋ねた。
彩にしてみれば、全く進まない二人の仲を進展させたくて言った事だったのだが、美加はその言葉に激しく動揺した。
「彩は、健の事が好き、なの?」
美加の質問に彩は答えなかった。
自分が言った言葉で美加が健司への気持ちに気付いてくれればいいと思いながら。