君がいて、僕がいる。



また、ひとりぼっちになった私。

そんな私から流れ出る泪はとまることを知らない。


こんな顔では帰ることができなくて、私はまたフェンスに手をかけ、空を見上げる。

……ねぇ、神様
私はどうしたら幸せになれますか…?どうか教えてよ
私は何を信じて何を願えばいいの…?


今の私にはこの空が眩しすぎて見上げていられなくて思わず下を見た。



忘れよう、忘れなきゃ。
この気持ちを忘れなきゃって

圭介への想いを立ちきらなきゃ


そう思えば思うほど、私の心が悲鳴をあげる。


そう思えば思うほど、私の胸は締め付けられていく。


別れたんだってことがどんどん自分の中に刻まれていくから……
その事実で自分の体を切りつけていく

そんな感覚……


その痛みにまた泪を流していれば、遠く下の方で校舎から出て離れていく圭介がいた。


『バイバイ』と心のなかで呟けば、また私の心は痛みだす。
もう終わりなんだって、その現実がまた私を切りつける。


『行かないで、まだ側にいて』


そんなわがままが言えてたら、少しは違ったのかなって……



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