君がいて、僕がいる。


__________,,,


……まぶ、し…
もう、明るい時間かぁ…何時だろ……


「んんー…」


けっこう、寝た気が……


「真希!?」

「真希!」


・・・ん?


「お、父さん…なに、どうしたの…」


眠くてまだ覚めきらない目を擦りながら、私は体を起こす。
いったい今何時…?どうしてこの時間にここにお父さんがいるの…


「真希…っ!もう、起きなかったらどうしようって…!!」


その言葉と同時に、私は懐かしい温もりに包まれる。
どうしてここにいるの?なんで?どうなってるの?
そんな疑問が、私の頭を埋め尽くす。


「よかった、本当によかった…」

「お、母さん…」


ずっと、ずっとずっと調子の悪かったお母さん
確かあの日からずっと入院していたはずなのに、なぜか今ここで私を抱き締めている。


「真希、おはよ」

「将希…
え、と……なに?この状況…」


全然、理解できない。
ただ眠りから覚めただけなのに、どうしてみんな心配そうに私を覗き込んでいたのか……


「真希、3日間眠りっぱなしだったんだよ」

「・・・え!?」

「なかなか目覚まさねぇから、みんな心配してたんだよ。
…でも、その調子なら大丈夫そうだな」

「3日間…え、今日何日?」

「8月30日。夏休みも明日で終わりだ」


まじ、かぁ…そんな寝てたんだ……


「……で、でもお母さんまでどうして…っ、」


ずっと入院してたのに…ずっと調子悪かったのに…
どうして今ここにいるの…?


「自分の娘が目を覚まさなかったら心配するに決まってるでしょ!?」

「……それだけ、で…?」


私がそういうと、お母さんに包まれたままの私に、お父さんが頭に手を乗せた。


「当たり前だろ?
家族なんだから。」


……お父さん…


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