君がいて、僕がいる。
君がいて、僕がいる。
その後、私は検査や問診をして、学校が再開することもあり、翌日31日に退院して自宅へと戻った。
私が自宅へと戻っても、お母さんの姿はまだなかったけど…でも数日で自宅へ戻るとお父さんから聞いて
夏休み最終日、私は家中の掃除をした。やっぱり、綺麗な家で出迎えたいから。
あんなに遊び歩いていた将希も、どういう風の吹き回しなのかずっと家にいる。
昼過ぎに家を一回だけ出たけど、そのときもわざわざ私に「神谷さんの見舞いいってくるわ」と言ってから。
「それ、私に言う必要ある?」なんて嫌味にフッと笑って出掛けていった。
そして私も明日から学校。
不思議なことに、夏休み前の終業式の時とくらべると、そこまで憂鬱じゃなくなった。
状況の変化がなにかあったわけじゃないんだけど…そこまで憂鬱じゃない。もちろん、めんどくさいことには変わりないんだけどさ。
でもなんか、夏休み登校日の時に、私のクラスでは私が圭介と付き合っていると言うのが浸透してしまったから…それから日がたってないのにもう別れたとか…知られたくない。
それをネタにされたら、さすがの私も悲しすぎるから
……そういえば、圭介のネクタイどうしよう…そもそも、圭介はどういうつもりでネクタイをくれたんだろう。
うちの学校は女子と男子とではネクタイの色が違う。
男子のネクタイをつけてれば、必然的に彼氏ありのサイン。
そんなものを、別れるつもりだった私にどうしてくれたんだろう。
どうしてあげようと思ったんだろう。
あの日、別れることを決めていたなら、私がそのネクタイを絞めて学校に行くことないことわかってたのに……
「真希」
「うわ!びっくりしたな!!
ノックくらいしろよ!」
ボーッと、圭介がくれたネクタイを手に制服の前でたっていたら急に入ってきた将希。
もう帰ってきたの?と思ったけど時計を見ればもう夕方だった。
「そんなことくらいでキレてんなよ
客が来てるけど」
「……お客さん?」
「客間に通したから」
私は、持っていたネクタイをまた制服に戻して、階段を降りていった。
客間のドアを開ければ、思いもしなかった二人がいた。
「……おばあちゃん、おじいちゃん…」
ソファに座っていたのは、圭介のおじいちゃんとおばあちゃんだった。
「どうして…?」
「……真希ちゃんに、どうしてもお礼が言いたくてね」
「お礼…?」
話を聞くため、私も向かい合うそうにソファへと座った。