君がいて、僕がいる。



「私だって、圭介の幸せなんて願いたくないよ
だって圭介を幸せにするのは流れ星でも、神様でもない。

私がよかったんだもん」


ずっと、私がそばにいたかった。
どんだけ私が傷ついても、そばにいられるだけでよかったんだ。


「私だって好きだよ、だいすきだよ…
忘れたくもなかった。この気持ち忘れたくなかったよ。
後悔なんて、まったくしてないんだから…」


「……真希…」


必死に、圭介にすがった。
お願い、そばにいて、と。
言葉にはならなくても、そう想いながら抱き締めた。

私には、あなたが必要だと。


「……真希、顔見せて」


そういわれ、泣きじゃくったままの顔を、圭介に向けた。
溢れ出る泪を、圭介がひとつひとつすくっていく。


「俺、真希のそばにいていいの?」

「……そばにいてよ
近くにいてくれなきゃやだよ

お願い、どこにもいかないで」


どんどん溢れる泪
もう、圭介の指だけでは対応できなくて


「___っ、!!」


圭介は、私の頬にキスを落とした。


「あ、止まった」


それに、私はビックリしすぎて泪が止まった。


「もう、泣くなよ
真希の笑った顔、俺に見せて」


でも、その言葉に私の泪はまた出てくる。


「はは、無理か」


もう、それに必死に頷くしかなかった。
言葉にもならない。


「真希」

「……んッ、なに…」


泣きすぎて、声も出ない私の頭をポンポンとする圭介の手が優しくて少しずつ落ち着きを取り戻していく。


「また、俺の彼女になる?」


それなのに、その言葉で私の泪はまたどんどん出てくる。
落ちつきなさすぎる鼓動も止まることを知らない。


「……、圭介のッ、彼女…なるッ」


だけど、それでも必死に
どうしても届けたくて、必死にそう伝えた。

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