君がいて、僕がいる。
「おま…、それ本気にしてんの?」
「な、んだよ!悪いか!」
「……純粋でいいな、ったく」
「でも優斗くん、銅像本当になかったよ?」
「そりゃそうだよ。
毎年盆入りのとき倉庫にしまうから。」
「「え。」」
「ってか知らなかったの?特に神谷。
今日で閉庁だし、一応金になるものだから防犯上、生徒会が倉庫にしまうんだよ。
普通に明日の朝もあそこには銅像ないけど。」
・・・まじか。衝撃の事実。
っていうか、この学校では常識的なことなのか?もしかして……
「……ショックすぎて俺立ち直れない」
「・・・ハハ、バカバカし」
「でもなんでこんな時間なんだよ。
もっと前もってしまっとけよ」
「俺らも忙しいんだよ。
やることやって、終わってからだとこの時間なんだよ
ってか帰るぞ」
「あ、ちょっと待ってくれない?」
帰る。
その言葉に、私はちょっと反応する。
「なに、どうしたの」
「屋上、行ってみない?」
「屋上?」
「うん。
優斗くんも行こ」