君がいて、僕がいる。
「んじゃ恋愛ものでも観てみる?」
「え、嘘。持ってるの?似合わないわー」
「元カノが好きだったやつ」
「・・・それは聞きたくなかった」
なんなの。なんか複雑なんだけど。
彼女との思い出の品は取っとく系なのか。
今からそれを私が圭介と見るとか、なんか元カノさんに申し訳ないな…
「あ、その前になんか飲む?」
「うん、冷たければ何でも~」
「お湯沸かすわー」
「いや、なんで?」
━━━で、結局冷たい麦茶が出され、恋愛映画上映中、なんだけど…
「圭介」
「ん?」
「とめて」
「え、なにどうしたの」
「…刺激強すぎ」
なんなの、これ。
チュッチュしまくりじゃんか。
設定本当に高校生?見てるこっちが恥ずかしい…
「真希には早かったか」
「あ、今なんかめっちゃ子供扱いされた」
「だってお子ちゃまじゃーん」
「なっ、どこが!」
「今時キスなんて中学生でもしてるよ?いや、小学生でもしてるかも…
それなのに照れちゃってかーわいい。」
「う、るさいよ!
だいたいみんなが早すぎるんだよ!」
「いやいや、真希も彼氏できたらすぐそういうことしちゃうんだよ」
「あ、圭介はすぐしちゃうんだ」
「そうだよ、悪いか」
「不純だ。」
…でも、それってすごいことだよなぁ。
だって、自分が好きになった人が自分のことも好きになってくれるってことでしょ?
「…ね、元カノってうちの学校?」
「え、また急に。
んーと、小学校から一緒だったよ。中3から付き合ってたんだけど、小5ん時に同じクラスになって、それで好きんなったの。」
「うわー、一途」
「なんで引いてんの」
小5から好きって。
ずっと好きな人が、自分のことを好きになるって…すごいことだよなぁ…
実際私も小学生の時好きな男子とかいたけど…両想いになるなんて想像もしたことないし、あり得ないことだとおもってたし…
そう考えるの、彼氏彼女がいる人ってすごいな。
私には無理な気がする。